往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、松下電器産業(現:パナソニック)が2004年に発売した「ΣBook」を取り上げる。
松下電器産業(現:パナソニック)が開発した読書端末。7.2インチの記憶型液晶2枚を備え、本のように見開きで読めるのが大きな特徴。単3電池2本で約3カ月の閲覧が可能。
操作は画面下部のボタンを用いて行う。専用の読書ポータル「ΣBookサイト」や「10DaysBook」から購入したコンテンツを表示できるほか、ユーティリティソフト「ΣBookBuilder」で変換したデータの表示にも対応する。文学作品100選や時代小説作品集、童話集を収録したSDカードとのセットモデルも用意されていた。著作権保護機構としてSD-ePublishに対応し、コンテンツはSDカードで読み込んで表示する。
ビューワはT-Timeのカスタムバージョン「T-TimeΣビューア」を採用。東芝にもOEM供給されており、本体色やロゴなどの仕様が異なる。本記事の写真は東芝製のモデル(型番:DCT-100)で、本体色はオリジナルのダークグリーンとは異なるブルー。
なお、公式サイトはすでに閉鎖されている。
| メーカー | 松下電器産業(現:パナソニック) |
|---|---|
| 国内発売時期 | 2004年2月 |
| 発売時価格 | 3万7900円 |
| 専用/汎用 | 専用 |
| OS | 独自 |
| OSバージョン | - |
| サイズ(※最厚部) | 292(幅)×205(奥行き)×12.7(厚さ)ミリ(開いた状態) 154.5(幅)×205(奥行き)×25.4(厚さ)ミリ(閉じた状態) |
| 重量 | 約520グラム |
| 解像度 | 1024×768ドット(片面) |
| ディスプレイ | 記憶型液晶 |
| カラー/白黒 | グレースケール16階調 |
| 画面サイズ | 7.2インチ×2 |
| 通信方式 | なし |
| Bluetooth | なし |
| 内蔵ストレージ | なし |
| メモリカードスロット | SDメモリーカード |
| バッテリ持続時間(メーカー公称値) | 約3カ月 |
| タッチ操作 | 非対応 |
| 対応フォーマット | SD-ePublish |
| コネクタ | - |
| 電子書籍ストア | ΣBookサイト、10daysbook |
| そのほか | - |


上面。SDカードスロットを備える(写真=左)/底面。リセットボタンを備える。ヒンジ部にはストラップホールが設けられている(写真=中央)/裏面。メタリックな塗装が施されている。パナソニック製品はダークグリーン、東芝のOEMモデルはブルー一色(写真=右)
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