Kobo、新たなソーシャル電子書籍クラブを検討

Reading Lifeのようなパッとしないものに代わる新たなソーシャルリーディングの機能が生まれるかもしれない。

» 2014年05月19日 10時19分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader

 Koboは現在、猛烈な国際展開のペースを減速させ、ソフトウェアとハードウェアの開発に注力している。同社は、北米・欧州・オーストラリアでソニーの電子書籍事業全体を引き継ぐため、新規顧客の劇的流入を受けている。バーチャルなブッククラブは、Koboの次の課題として取り上げられるだろうか。

 Koboが先日から開始した新たな調査では、ブッククラブが立ち上げされるかのような言葉が用いられ、ソーシャルメディアに関してキーとなる設問が容易されている。ブッククラブをTwitter・Facebook・Pinterestのようなさまざまなソーシャルメディアネットワークへ接続することについて、ソーシャルメディアはそもそも重要なのか、ほかの似たような趣向を持つ人と本の話をしたいだけかといったことも聞かれている。

 Koboは過去にKobo Pulseでコミュニティーベースのプログラムの実験を行っている。何人の人があなたと同時に同じ本を読んでいるか、何人の人が読了したかといったことを知らせるものだが、短命の取り組みに終わった。Kobo Pulseの意図は、コミュニティーベースの議論を促進し、ネタバレが読書体験を台なしにしないようにすることだった。

 Koboはコミュニティーに対して自分の作品の話をしてもらうためにジーナ・ショウォルター氏を招待したことなどもあったが、読者とのエンゲージメント率が低く、これも断念している。

 Koboは、バーチャルなブッククラブを成功させるだろうか。同社は、Amazonが昨年購入したGoodReadsに対抗する競争力を痛ましいほどに必要としている。電子読書は孤独な試みで、ほかの読者と交流できることは、非常に魅力的な価値の提案だ。きちんとやり遂げられれば、ブッククラブはKoboのサービスに統合されるだろう。

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