日本通信販売協会(JADMA)による、「リアル書店」と「ネット書店」における利用実態の調査結果が発表。
日本通信販売協会(JADMA)は1月26日、「リアル書店」と「ネット書店」における利用実態の調査結果を発表した。調査期間は2014年9月19日〜9月22日で、対象は全国10代〜60代の男女1000人。
調査によると、過去1年間で書籍の購入に利用した割合はリアル書店が73.7%、ネット書店が44.8%で、リアル書店の利用率を年代別に見ると、10代が最も高く82.7%となった。
また、ネット書店の利用率に目を向けると、60代の利用率が39.6%で10代の36%を上回っていることも分かった。ただし、電子書籍購入のためのネット利用は、10代の方が上回っている。
また、書籍ジャンル別で見てみるとリアル書店で購入されやすいジャンルは「ライトノベル」「小説/ノンフィクション」「雑誌」で、ネット書店は「コミックス」「趣味の本」「小説/ノンフィクション」となった。リアル書店では平積みコーナーなどから旬の情報を入手し、ネット書店では物色する必要が比較的少ないジャンルを購入していると推測される。
また特徴別で見ると、リアル書店で購入されやすいのは「ベストセラー」「初めて買う作家の本」「好きな作家の最新刊」、ネット書店で購入されやすいのは「まとめ買いする本」「中古で買う本」「今読んでいる本」となった。リアル書店は、思いがけない本との出会いや待ちきれない本を購入するため、ネット書店は目当ての書籍が明確な場合に利用される傾向にあると考えられる。
さらに通販のヘビーユーザーに限定して書籍の購入傾向を分析すると、趣味の本とコミックスの購入率に加え、まとめ買いする本と中古で買う本、好きな作家の最新刊でもネット書店がリアル書店を上回るという結果が出た。
“ネット書店”での購入が“リアル書店”よりも多い書籍(ジャンル別)※複数回答 ※通販の利用頻度を「ほぼ毎日」、「2〜3日に1回程度」、「1週間に1回程度」「半月に1回程度」と回答した“通販ヘビーユーザー”の値 (n=345)
“ネット書店”での購入が“リアル書店”よりも多い書籍(特徴別)※複数回答 ※通販の利用頻度を「ほぼ毎日」、「2〜3日に1回程度」、「1週間に1回程度」「半月に1回程度」と回答した“通販ヘビーユーザー”の値 (n=345)なお、同調査結果は日本通信販売協会が運営する「ジャドマ通販研究所」のWebサイトで公開されている。
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