本や資料を解体せずにスキャン可能。東京大学附属図書館で試験運用を実施している。
大日本印刷(DNP)は2月16日、東京大学附属図書館が所蔵する本のデジタル化において、東京大学 石川正俊教授・渡辺義浩講師の研究チームとDNPが共同で開発した高速ブックスキャナーの試験運用を開始した。
同スキャナーは、書籍や資料を解体することなく、冊子体のまま撮影可能。1ページずつめくりながら撮影し、光学文字認識(OCR)処理でテキストデータ化しており、1分間に250ページのスピードで高速スキャンが可能。
従来のブックスキャナーでは、1ページずつ手でめくり、文字がゆがまないよう平らにしてから撮影するなどしていたことで時間が掛かるほか、本の破損が問題視されていた。
デジタル化の対象となる蔵書は著作権が切れており、東京大学に過去所属した教員の著作物など。今回は書籍や学術資料などのデジタル化に加え、タイトルごとの書誌データも作成する。
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