大賞は井岡道子さんの『次ぎの人』、佳作には志馬さち子さんの『うつむく朝』と、高倉やえさんの『ものかげの雨』が選出された。
北九州市立文学館のWebサイトで4月16日、第1回「林芙美子文学賞」の受賞作品が発表。大賞には、井岡道子さんの『次ぎの人』が選出された。
同賞は北九州市ゆかりの作家・林芙美子さんにちなんで設立された、短編作品を対象とした文学賞。テーマやジャンルは自由で、400字詰原稿用紙で50枚以内の日本語作品が対象となっている。最終審査委員は、作家の井上荒野さん、角田光代さん、川上未映子さんの3名。1月28日に最終選考会が行われ、大賞と佳作2作品を決定した。
大賞を受賞した「次ぎの人」は、父母を早くに亡くした楓子と89歳の祖母との生活を描いた作品。佳作となった志馬さち子さんの『うつむく朝』と、高倉やえさんの『ものかげの雨』とともに、Webサイトで公開されている。
大賞を受賞した井岡さんには、賞金として100万円が贈られたほか、受賞作は中央公論新社の雑誌『婦人公論』4月14日号にも掲載。佳作の志馬さん、高倉さんには賞金として10万円が贈られた。
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