第41回「川端康成文学賞」の受賞作が発表され、『新潮』2014年5月号で発表された大城立裕さんの『レールの向こう』が選ばれた。
川端康成記念会は4月15日、第41回「川端康成文学賞」の受賞作を発表。大城立裕さんの『レールの向こう』(『新潮』2014年5月号)が選ばれた。2003年に受賞した故・青山光二さん(当時90歳)に次ぐ、89歳という高齢での受賞となった。
同賞は川端康成の業績を後世に伝えるべく、川端康成記念会が1974年に創設。その設立資金や賞金には、川端康成が受賞したノーベル文学賞賞金が使われている。対象となるのは、前年度の文芸/総合/読物の各雑誌、ならびに単行本で発表された短編小説。
過去には、開高健『玉、砕ける』(第6回)、小川国夫『逸民』(第13回)、角田光代『ロック母』(第32回)、青山七恵『かけら』(第35回)、江國香織『犬とハモニカ』(第38回)、戌井昭人『すっぽん心中』(第40回)などが受賞している。
大城さんには記念品と、副賞として100万円が贈られる。贈呈式は6月26日に東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で行われる。
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