大阪屋が帳合書店に楽天のポイントサービスを導入したことなどが話題に。
大阪屋は5月15日、楽天が展開する共通ポイントサービス「Rポイントカード」を帳合書店に導入した。まずは田村書店の5店、ブックランドとおの柏里店、松田書店の計7店舗で開始。同カードの書店での取り扱いは初となる。
ポイントは、ECサイトの楽天市場や、サークルK・サンクス、ミスタードーナツなど提携リアル店舗で利用できる。付与率は購入金額の1%。今回、集客ツールのひとつとして書店に導入することを決めた。初期費用のほか、専用端末の貸与料などが月々掛かる。対象店舗は順次拡大していく予定。
創刊40年を迎えた『本の雑誌』(本の雑誌社)が、5月11日発売の6月号で「40年のベスト40冊」を発表、1位は三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(KADOKAWA)だった。発行人の浜本茂氏ほか、本の雑誌社の編集者、営業担当者による座談会で決定。順位は「声の大きさ」で決まったという。2〜5位は次の通り。
本誌ではほかに、北上次郎氏が選ぶ「エンターテインメントの40冊」、円城塔氏が選ぶ「日本文学の40冊」など、計400冊を掲載している。本体926円。
日本出版クラブが主催する第54回全出版人大会が5月11日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで行われた。
野間省伸大会会長(講談社)は、特定秘密保護法などを念頭に置き「メディア規制がかいま見られる今、言論・表現の自由を守っていかなければならない。あの忌まわしい戦争を二度と起こさないためにも、出版業界に携わるものが果たす役割がますます大きくなっていく」とし、「出版業界を取り巻く環境は厳しさを増しているが、全出版人一丸となって難局を好機に転じていく出版活動を展開していこう」と呼びかけた。
矢部敬一大会委員長(創元社)は、長寿者、永年勤続者に感謝の意を伝え大会声明を読み上げた。長寿者31人、永年勤続者341人が表彰された。
式典後には文藝春秋・羽鳥好之文庫局長を聞き手に、作家・あさのあつこ氏との対談が行われた。
朝の読書推進協議会はこのほど、「朝の読書」実践校における「人気の本」調査をまとめた。1位となった作品は、小学校で原ゆたか『かいけつゾロリ』、中学校で柳田理科雄『空想科学読本』、高校で有川浩「図書館戦争」シリーズ。
実践校は現在、2万7879校で、約970万人の生徒が取り組んでいる。調査は2014年4月から2015年3月末までの期間で行われた。
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