佳作は、つかいまことさんの『世界の涯ての夏』。
早川書房は9月3日、第3回「ハヤカワSFコンテスト」の受賞者を発表。大賞に小川哲さんの『ユートロニカのこちら側』、佳作につかいまことさんの『世界の涯ての夏』を選出した。選考委員は、東浩紀さん、小川一水さん、神林長平さん、塩澤快浩さんの4名。
同賞は日本SFの振興を図る「ハヤカワSF Project」の一環としてスタートした新人賞。中編から長編までの作品を対象としている。第1回では六冬和生さんの『みずは無間』が、第2回では綿谷翔太さんの『ニルヤの島』が受賞した。
贈呈式は11月19日を予定しており、小川さんには正賞として賞牌、副賞として賞金100万円を贈呈する。受賞作は早川書房から単行本、電子書籍として発売するほか、英語・中国語に翻訳して電子書籍で世界各国へ向けて配信する予定。映画化やゲーム化、アニメ化などのメディアミックス展開も考えているという。詳しい選評は、10月25日発売の『SFマガジン』2015年12月号に掲載予定。
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