暁印刷と豊国印刷、電子書籍制作の協業ライン構想を発表
暁印刷と豊国印刷は、電子書籍データ制作を大量に行えるコラボレーションライン構築を目指した「e-BookDigital Factory」構想を発表した。協業プロジェクト体制で、出版社の電子書籍ビジネスにおけるベストパートナーを目指す。
中堅印刷会社の機動力を生かした協業プロジェクト
暁印刷と豊国印刷は11月24日、電子書籍制作の協業ラインとなる「e-BookDigital Factory」構想を発表した。12月から同構想に基づくビジネスを開始し、まずは月産1万冊ベースの電子書籍制作ラインの構築を目指す。
同構想は、出版印刷業務の経験とノウハウをベースに、中堅印刷会社ならではの機動力を生かした協業プロジェクト体制を採ることで、出版社の電子書籍ビジネスにおけるベストパートナーを目指そうというもの。
協業による制作ラインの拡大に加え、多様化する電子書籍にワンソースで対応するために中間ファイルフォーマットを利用した電子書籍データ制作、紙書籍の電子書籍化、InDesignデータからの電子書籍データ制作、さらに、画像データの切り出しやデータ変換、単色データへのカラーリング作業など、電子書籍に関する業務だけでなく、出版社のニーズに応じたワークフローを提案する姿勢を打ち出している。後工程型の制作作業だけでなく、中間フォーマットをベースとする前工程型ワークフローの提案や、出版印刷との同時進行型ワークフローなども提案していきたいという。
同構想には、現時点で印刷会社である両社のほか、hon.jp、ポルタルトなども参画しており、hon.jpが持つ電子書籍コンテンツのデータベースの活用のほか、電子書籍アプリの制作やコンテンツの販促支援など、関連業務を含めた広範囲のメニューが用意される予定。
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