角川の「BOOK☆WALKER」、iPhone/iPad向けにアプリの提供を開始
角川コンテンツゲートは、同社が2011年夏に正式オープンを目指す電子書籍を中心としたコンテンツ配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」について、iPad/iPhone向けに電子書籍ストアアプリをリリースした。
角川グループの配信事業会社である角川コンテンツゲートは12月3日、同社が2011年夏に正式オープンを目指す電子書籍を中心としたコンテンツ配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」について、iPhone/iPad向けにビューアの機能を内蔵した電子書籍ストアアプリをリリースした。現在、ライトノベル、コミック、文芸、新書など約50タイトルのコンテンツが購入可能で、12月中に約100タイトルまで拡大する予定。
BOOK☆WALKERは、角川書店、アスキー・メディアワークスなどグループ10社のコンテンツを中心に取り扱う電子書籍を中心としたコンテンツ配信プラットフォーム。正式オープン前に市場調査などの目的も兼ね、iPhone/iPad向けにビューアを内蔵した電子書籍ストアアプリの提供を開始した。
12月に配信される作品で話題となっているのは、「新宿鮫」などハードボイルド小説で知られる作家の大沢在昌氏の新作小説「カルテット」。同作品は2011年1月にテレビドラマ化も予定されており、紙版の販売も予定されているが、電子版で先行配信される。全4巻で構成される同作品は現在、「カルテット1 渋谷デッドエンド」が購入可能となっており、価格は700円。
そのほか、角川歴彦氏の「クラウド時代と〈クール革命〉」と、ライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」の立ち読み版が用意されており、無料で読むことができる。
今後、2011年4月をめどに、Android OSを含むスマートフォン、タブレット端末、PCに順次対応予定で、作品のジャンルも実用書や雑誌、写真集などを加える予定。現時点ではアプリ内課金の仕組みを利用した課金方式を試行しているが、クレジットカードやプリペイドカードなども利用可能にする意向を示している。
さらに、角川グループ以外の出版社やコンテンツプロバイダーの参加を募りながら、約1000作品のラインアップで2011年7月の正式オープンを目指す予定となっている。
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