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学研ホールディングス、被災地の保育者向けに電子書籍を無償配布
学研ホールディングスは、長引く避難所生活の中で疲れてしまったこどもたちの心が「遊び」を通じて少しでも癒されるようにと、保育者向けに「保育おたすけハンドブック いつでもどこでも編」の無料配信/配布を開始した。
避難生活が続く被災地のこどもたちのために。
学研ホールディングスは3月25日、グループ会社の学研教育出版から刊行されている保育者向け書籍「保育おたすけハンドブック」から、特別な道具を使わずに楽しめる遊びを厳選して再構成、「保育おたすけハンドブック いつでもどこでも編」として、同社ホームページでPDFを無料公開した。また、同社のiPhone/iPad向け電子書籍ストアアプリ「学研電子ストア」でも無料で配布している。
この施策は、東日本大震災で避難所生活を余儀なくされているこどもたちとその家族の心のケアになればとの思いから決めたもので、手遊びやクイズ&ゲームなどの遊びを18点収録した。同社では、「長引く避難所生活の中で疲れてしまったこどもたちの心が、『遊び』を通じて少しでも癒されることを望んでいる」とコメントしている。
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