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講談社、「出版対策本部」の活動で被災地に本を寄贈
講談社は文科省の要請を受け、被災地へ本の寄贈を決定。小中高生向きの絵本や児童書、ヤングアダルト本、コミックなど3万6000冊を対象に選書し、今回は約1万2000冊を出荷した。
約1万2000冊を被災地の子どもたちへ
講談社は3月23日、文科省の要請を受け、被災地へ本の寄贈を決定。蔵書約9万冊のうち、小中高生向きの絵本や児童書、ヤングアダルト本、コミックなど3万6000冊を対象に選書、今回はその3分の1にあたる約1万2000冊を出荷する。
玩具と混載し、山形・天童市の拠点に3月25日朝に到着させ、そこから岩手県方面の避難所に向けてボランティアが出発、避難所にいる子どもたちに本を手渡すという。
文科省では「必要最低限の生活を強いられている子どもたちはストレスもたまっている。心の必需品である本を寄贈いただき、元気づけられるだろう。協力はありがたい」とコメント。
出版対策本部は、日本書籍出版協会(書協)、日本雑誌協会(雑協)、出版クラブの出版3団体が3月23日に立ち上げた震災の情報収集などを行う窓口。同本部では、ほかの出版社にも協力を呼びかけている。
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