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村上龍さんのデビュー作「限りなく透明に近いブルー」が電子書籍で登場:生原稿や秘蔵写真も収録
作家の村上龍氏とグリオが11月に設立した電子書籍制作・販売会社「G2010」から、村上氏のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」が電子書籍としてリリースされた。生原稿や秘蔵写真も収録されている。
G2010は3月31日、作家・村上龍氏のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」を電子書籍化、iPhone/iPad向けの電子書籍アプリとしてApp Storeで提供開始した。価格は900円。
G2010は、村上氏とグリオが11月に設立した電子書籍制作・販売会社。出版社を介さず、著者が直接電子出版を手掛けることが話題となった。G2010には村上氏のほか、よしもとばななさんや瀬戸内寂聴さんが賛同しており、村上氏は、自らの作品の電子書籍版はすべてG2010から配信するつもりであることを明らかにしている。
今回電子書籍版がリリースされた「限りなく透明に近いブルー」は、村上氏のデビュー作で、この作品で村上氏は1976年の芥川賞、群像新人賞を受賞した。基地の街、福生(ふっさ)で暮らす若い男女の荒廃していく日々を描いた同作品は、その衝撃的な内容と斬新な表現方法によって、当時の文芸界に大きな衝撃を与えた。
電子書籍化に当たって、1976年当時の著者の手書き原稿を全ページ分スキャニングして収録。これは初公開だという。また、芥川賞授賞時のポートレート写真16点も収録され、付加価値としている。
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