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電子書籍ファンド募集サイト「Unbound」が英国でサービス開始:読者が前金を払い、作家が執筆
個人作家などが作品アイデアをPR告知し、創作資金を一般募集するビジネスモデルを採用した「Unbound」が英国でサービスインした。
電子出版ベンチャーの英United Authors Publishingは5月30日(現地時間)、読者が前金を払ってから作家が作品執筆を行なうという、電子書籍ファンド募集サイト「Unbound」をオープンした。
Unboundは、個人作家などが作品アイデアをPR告知し、創作資金を一般募集するためのサイト。目標金額を突破した場合、作家は約束どおり創作活動を行ない、資金提供した一般個人には投下額に応じて電子書籍版の無料購入や創作参加権などが提供されるという仕組み。作品の利益を還元する投資モデルではなく、むしろ“前金で作品を予約”するという、共同クーポン購入に近いビジネスモデルとなっている。これは、最近注目を浴びている米Kickstarter.comの出版業界版のようなサイトといえる。
Unboundではさっそく、作家第1号として「Monty Python」シリーズの人気コメディアン兼脚本家でもあるテリー・ジョーンズ氏などが作品アイデアを公開しており、10英ポンド(約1300円)からの一般参加を募集開始している。
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