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村上龍の「ラブ&ポップ」オリジナル編集版は100人の美女とともに
電子書籍ストア「TSUTAYA GALAPAGOS」で、村上龍氏の「ラブ&ポップ」オリジナル編集版の販売が開始された。ラブ&ポップの電子版が登場するのはこれが初だが、オモデル100人を起用して、写真を見ながら小説を読み進めるスタイルを取り入れている。
シャープとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の合弁会社が運営する電子書籍ストア「TSUTAYA GALAPAGOS」で、作家の村上龍氏の企画・監修による「ラブ&ポップ」オリジナル編集版の販売が開始された。ラブ&ポップの電子版が登場するのはこれが初。価格は900円。
「ラブ&ポップ」は、1996年に刊行され、後に庵野秀明氏監督で映画化もされた村上氏の人気作品。今回発売されたオリジナル編集版では、作品に登場する女子高生の象徴として、オスカープロモーション所属のモデル100人を起用、モデルの写真を見ながら小説を読み進めることができる。また、場面設定に合わせたBGMや英語訳も用意されている。
同書の紙版は幻冬舎から刊行されたが、今回の電子版は2010年11月に村上氏とコンテンツ企画制作会社のグリオが共同出資によって設立した「G2010」が発行元となっている。G2010設立時の会見では、コンテンツのリッチ化が電子書籍の特性・魅力であり、当面はアプリの形を採って提供し、ほかの電子書籍ストアなどでは入手できないとしていたが、XMDFの表現力を評価したといえそうだ。
なお、TSUTAYA GALAPAGOSでは村上氏自身が電子版「ラブ&ポップ」の魅力を語る「村上龍に訊く電子版『ラブ&ポップ』の読み方」も無料で配信されている。
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