ニュース
E Ink、電子書籍リーダー市場が2011年に成長すると主張
タブレットにより駆逐されるといわれることもある電子書籍リーダー端末。E Inkは強気の出荷台数を予測しているが、マーケットシェアの小さなプレイヤーを中心にこの流れに期待する向きは多い。
台湾に拠点を構えるE Ink Holdingの主張が正しければ、Tablet PC周辺がどれだけ騒々しくなっても、電子書籍リーダーは市場にとどまり続けるだろう。実際、同社はE Inkベースの電子書籍リーダーが2011年も成長を続け、出荷台数は2500万台から3000万台に上ると予測している。
しかし、業界の実際の状況としては、マーケットリーダーであるAmazonのマーケットシェアが第1四半期の53%から次の期には51.7%に若干下落したという報告もあり、まったく同じ見解とはいえない。また、Barnes & Nobleもマーケットシェアを23%から21.2%に落としたとある。
しかし、Kobo、ソニー、Pandigitalといったマーケットシェアが小さな企業は同期に業績を伸ばしており、さらに、より多くの企業がE Inkベースの電子書籍リーダーを発売しようと計画を立てている。
関連記事
- 2011年に出荷される予定のE Inkディスプレイは2000万台から3000万台
2011年にはおよそ3000万台のE Inkディスプレイが出荷されるだろうとE InkのCEO、スコット・リウ氏が語っている。 - Amazon、切り札は199ドルの7インチタブレット「Kindle Fire」
Amazon.comは、長らくそのリリースがうわさされてきたタブレット「Kindle Fire」をついに発表した。価格は199ドル。さらに、タッチパネルを搭載した「Kindle Touch」を99ドルから、Kindleの最新世代モデルを79ドルで販売する。 - ソニー、Reader新モデルを国内発表――3Gモデルも用意
ソニーは、タッチ操作に対応するE Inkディスプレイ搭載電子書籍リーダー端末「Reader」の国内新モデルを2機種発表した。Wi-Fiや3Gといった通信手段を搭載し、価格は約2万円からとなっている。 - 電子ペーパータブレットの登場につながるか:電子ペーパーも300dpiに――E Inkとエプソンが共同開発
E Ink Holdingsとセイコーエプソンは、従来の電子ペーパーディスプレイで主流だった160dpi程度の解像度を大きく上回る300dpiの解像度を持ち、その高速書き換えも可能な「高精細電子ペーパーデバイス」を共同開発した。 - 今年は日本市場に注目:電子ペーパー最大手の台湾E Inkが2011年の生産数を前年の2.5倍と予測
電子ペーパー最大手の台湾E Inkは、2011年の電子ペーパーディスプレイの生産枚数が2500万枚になると予測、日本および欧州市場がそのけん引役になるという。
関連リンク
Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.
(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。