2万円を切る「IdeaPad Tablet A1」に不安はないか?:往復10時間の鉄道旅でも使ってみた(2/3 ページ)
10.1型モデルが主流のAndroidタブレットにレノボ・ジャパンが7型モデルを投入。しかも、価格は2万円を切るという。え、ちょっとそんなに安くて大丈夫ですの?
カラーバリエーションで広いユーザーに訴求する
背面は光沢のあるパネルを採用し、上位構成の内部ストレージ16Gバイトモデルでは、4色のカラーバリエーションを用意するなど、「女性も意識したデザイン」とレノボ・ジャパンがいうような工夫も取り入れているが、“偏重心”を取り入れたIdeaPad Tablet K1と異なり、IdeaPad Tablet A1のスタイルはいたって平凡だ。
本体に搭載したインタフェースは、micro SDカードスロットとMicro USBのみで、無線接続にはIEEE 802.11 b/g/n対応の無線LANとBluetooth 2.1は利用できる。micro SDカードスロットはカバーを設けているが、IdeaPad Tablet K1のカバーが専用の金具を小さな穴に差し込まないと外れないようになっていたのに対して、IdeaPad Tablet A1は、手で簡単に開けられる。
充電は付属するACアダプタからのケーブルをmicro USBに接続して行う。ACアダプタからの出力は5ボルト、1.5アンペアになる。ACアダプタの重さは実測で約51グラム、サイズは実測で約62×43×25ミリ(コネクタの突起を含まない)とコンパクトで軽い。
液晶ディスプレイの解像度は1024×600ドットで、タッチパネルは2点同時タップまでサポートする。ホーム画面には、レノボ製タブレットデバイスで導入する「Launch Zone」を採用している。格子に並んだ4つのマスと中央の5つに起動するアプリケーションを割り当てられるほか、設定画面もワンタップで呼び出せるランチャーツールだ。ただ、IdeaPad Tablet A1が画面の回転に対応するのに、このホーム画面が縦方向限定の表示となる。Webブラウザや動画再生ソフトなど、横方向表示でホーム画面に戻るとちょっとした違和感を味わうだろう。なお、ThinkPad TabletやIdeaPad Tablet K1で導入していた画面右下に表示される“アイコンダイヤル式ランチャー”は用意しない。
液晶ディスプレイの下には、本体搭載のコントロールボタンとしてAndroid標準の「メニュー」「ホーム画面」「戻る」を備える。タッチセンサー式で触れると内蔵した白色LEDが光ってアイコンを表示する。LEDが点灯しない通常の状態では、黒い液晶ディスプレイベゼルと同化する。デザインとしては優れているが、戻るボタンを押そうとして、その場所が分かりにくいと感じることも多々あった。
標準状態でソフトウェアキーボードは、「Go Keyboard for Lenovo」を導入し、日本語入力アプリはオムロンのJapanese IME(ver.1.3.5)を採用する。ソフトウェアキーボードは横表示縦表示に対応し、キーピッチは横表示状態で15.5(横方向)×10.5(縦方向)ミリ、縦表示状態で9(横方向)×12ミリ(縦方向)になる。キーボード表示領域の縦幅は、横表示状態で53ミリ、縦表示状態で61ミリになる。キー配列は4列パターンだが、最上位列のキーでフリックすると数値が入力できる。
本体を縦位置にもってソフトウェアキーを使うと、両手の親指ですべてのキーが無理なくタップでき、入力もすこぶる快適にできる。「7型タブレットデバイスは縦持ちがデフォルト」という意見も多いと聞くが、そのように考えて使うユーザーにとって、IdeaPad Tablet A1のソフトウェアキーボードのサイズは、ジャストフィット、となるだろう。
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7.0型ディスプレイに、GPS、Flashサポート、マルチメディア、などの機能を備えたエントリータブレット。
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