オライリー・ジャパン、電子書籍専用タイトルをEPUBで刊行へ:ReVIEW採用
オライリー・ジャパンはトップスタジオと共同で、EPUBを採用した電子書籍専用タイトルの刊行を開始した。
IT系技術書を数多く手掛けるオライリー・ジャパンは1月12日、トップスタジオと共同で、電子書籍専用タイトルの刊行を開始した。フォーマットはEPUBを採用し、自社の電子書籍販売サイト「O'Reilly Japan Ebook Store」で販売する。
O'Reilly Japan Ebook Storeでは現在、同社発行書籍のほぼ半数に当たる180タイトルがDRMフリーのPDFフォーマットで販売されているが、今回発表されたのはEPUBを採用した電子書籍専用タイトル。
同日から『Flex 4.5によるAndroidアプリケーション開発』(1575円)、『スケーリング MongoDB』(1365円)、『マネージャーのための仮想化ガイド』(1365円)の3タイトルが発売されている。いずれも50ページから150ページ程度の比較的コンパクトなボリュームとなっており、今後毎月数タイトルのペースで刊行予定だという。現時点で『HTML5 Canvasデスクトップリファレンス』『IPv6アプリケーション適応ガイド』『HTML5ジオロケーション』が刊行予定とされている。
制作面で目を引くのは、トップスタジオの武藤健志氏らが開発を進めるオープンソースの原稿記述形式および変換システム「ReVIEW」が用いられている点。ASCIIのEWBをベースに独自簡易記法を用いたReVIEWのフォーマットはEPUBやPDFに簡単にアウトプットでき、分かりやすく言えば「プログラマーが手軽に使える電子出版システム」といえる。独立系出版社である達人出版会でもReVIEWが用いられている。
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