Samsung、デュアルスクリーンタブレットをローンチか
まだ開発の初期段階だが、Samsungはデュアルスクリーンタブレットデバイスを市場に投入する考えかもしれない。
これまでさまざまな形状とサイズのタブレットデバイスを目にしてきた。しかし、創造性が失われたということはなく、タブレットのデザインを模倣したとしてあるメーカーがほかのメーカーを相手に訴訟を起こすケースを多く目にすることになるだろう。もちろん創造性にも限界はあるが(毎回、新しいタブレットのデザインがほかのタブレットと異なるということはあり得ないので)、Samsungが何か新しいことを試みようとしているのはよいことだ。
最近、Samsungが取得した特許はデュアルスクリーンタブレットデバイスに関連しているが、それ自体はまだ開発の初期段階にある。ソニーがすでに同タイプの製品を販売しているが、Samsungの特許から分かるのは平らな背面を持つタブレットということだ。製品は閉じられた状態の本に似ていて、丸みのあるメガネケースのように見えるSony Tablet Pとはかなり違う。
タブレットは2つの7インチディスプレイを搭載しているので、完全に広げると大型の14インチディスプレイになる。ケースの枠がどうしても中央でディスプレイを2つに分割してしまうので、枠の部分が薄いほど視野には干渉しない。
デュアルディスプレイによる電力消費は2倍になるので、Samsungのもう1つの懸念はバッテリーのパフォーマンスにある。GoogleのAndroidは明白な選択肢だが、OSの選択をどうするのかも気になるところだ。Windows 8を可能性として除外することもできないだろう。しかし、OSの選択に関係なく、Samsungの課題はOSがデュアルディスプレイの同時利用を確実に最適化するためのOSチューニングにある。Samsungがそのコンセプトをマーケットで実現するために、コストについても勘案する必要がある。
Microsoftも新製品を取り巻く消費者の期待がいつになく高まったタイミングで突然開発を中止したCourierという名のデュアルスクリーンデバイスで世のタブレット好きを悩ませている。Acerも購入をためらうほど高価でバッテリーライフがひどく短いデュアルディスプレイのタブレットデバイスを販売している。
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