Nokiaはまだ電子書籍リーダーが普及していない欧州市場で新事業に投資しようとしている。同社は5月11日(現地時間)、電子書籍ビューワアプリとオンラインブックストアの開発を公表した。フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国で積極的な売り込みを図ろうとしている。
この電子書籍ビューワアプリ「Nokia Reading」は同社のスマートフォンであるLumiaシリーズで利用でき、書籍はOverdriveが供給する。Penguin、Pearson、Hachetteなど、大手出版社がNokiaと契約しており、何千冊もの無料書籍と大量の有料書籍がダウンロード可能だ。例えば、『The Girl With The Dragon Tatto』『One Day』『The Adventures Of Sherlock Holmes』といった人気書籍が入手可能だ。
Nokiaは「電子書籍は米国と英国といった国々で一般的になりつつある一方で、まだ成熟しておらず、世界中の多くの地域で利用できません。Nokiaは電子書籍コンテンツを現地語で提供できるので、そこにNokia Readingの強みがあります」とコメントしている。
Nokiaは今後数週間以内にオンラインブックストアの改良を計画している。ユーザーはもうすぐオーディオブック機能やNews Streamサービスを利用できるようになる。
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