発売から間もなく1年が経過しようとしているソニーのタブレット「Sony Tablet」。次のモデルの登場も間もなくと思われるが、ここに来てブランド名をソニーモバイルがスマートフォンに対して使っている「Xperia」で統一するのではないかといううわさが持ち上がってきた。mobiFlipなどが内部資料と思われるスライドを交えてこれを伝えている。
ここでは暫定的に“Xperia Tablet”と呼ぶこの新モデルは、Sシリーズの後継に当たり、スペックは、9.4インチ液晶(1280×800ドット)、1Gバイトのメモリなど現行のSシリーズと同じ部分もあるが、CPUにNVIDIA Tegra 3を搭載、リア/フロントカメラはそれぞれ800万/100万画素、内蔵メモリのバリエーションに64Gバイトモデルが追加されるなどの変化もある。OSはAndroid 4.0以上が搭載されるようで、Pシリーズについては特に言及がない。
Sシリーズは本体の片側に厚みを持たせた「偏重心デザイン」を採用しており、Xperia Tabletでもこれが継承され、資料によると最薄部で8.8ミリ(現行機種は10.1ミリ)、最厚部で11.85ミリ(同20.6ミリ)とさらに薄くなるようだ。また、重さも570グラム(同598グラム、Wi-Fiモデル)と少し軽量化されている。バッテリーも6000mAh(同5000mAh)に増量され、現行モデルと比べ、「薄い、軽い、長持ち」なタブレットになるとみられる。価格は16Gバイトモデルで449ドル(約3万5000円)辺りになりそうだ。
順当にいけば、現行モデルの発売から1年が経過した9月から10月辺りに登場すると思われるソニーの新型タブレット。スペックの向上は当然予想されるが、Xperiaブランドへの統合が図られるかが1つの争点といってよいだろう。電子書籍という観点では、ソニーは6月にReaderアプリをXperiaにも開放済みで、2012年秋をめどに、Androidスマートフォンやタブレット向けにReaderアプリを提供する考えを明らかにしている。Xperia TabletとReaderを軸にソニーの電子書籍事業は次のステップに進むのかもしれない。
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