一見すると紙の本。しかしそれはPCに接続可能で、開いているページに関連する情報が載ったWebページがPCのモニタで閲覧できる、新しいコンセプトの書籍がポーランドのカトヴィツェ(Katowice)にあるAcademy of Fine Artsに所属のヴァルテック・ヴェグジン氏によって開発された。
どのページを開いているかを判断するシステムとして、TeensyというArduinoに近いマイコンボード(Teensy USB Development Board)がブックカバーに仕込まれており、これとシルクスクリーンの手法を用いて印刷された電子回路を使用することで実現した。
また、本そのものがキーボードの役目を果たすことができ、特別なソフトを利用する事なく、javascriptを通してPCに表示されたWebサイトを操作できるようになっている。
まだプロトタイプでしかないが、今後は子供のための仕掛け絵本など、さまざまな使い方が予想される。PCとの接続方法もBluetoothやWi-fiを利用する方法も考えられるだろう。
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