Google、電子書籍をめぐり出版社と和解成立
Googleの長かった法廷闘争の第一章が終わりに近づいている。ただし、The Authors Guildとの訴訟問題はまだ続く。
Google Booksの神話はGoogleが大手出版社との和解に至ったという発表で完全なる終焉に一歩近づいた。McGraw-Hill、Pearsonと子会社のPenguin Group USA、John Wiley & Sons、CBS Corpの子会社Simon & Schusterが米国出版社協会を通じて同意に至ったからだ。米国の出版社はGoogleが推進する『Library Project』により電子化された書籍と雑誌をオンライン上で入手できるようにするか、そこから除外するかを選択できる。
Googleはもともと世界中の忘れ去られたコンテンツ(いわゆるorphan works)のほとんどを電子化する取り組みの一部として1500万冊の書籍をスキャンしはじめた。これに対して訴訟が提起され、Googleはこの問題に法廷で3年以上を費やし、ようやく長かった第1章が終わりに近づいている。ただし、これはThe Authors Guildとの訴訟問題の最後のハードルには影響しない。
米国出版社協会の会長、トム・アレン氏は以下の声明を発表した。「デジタルサービスは著作権者の権利を尊重しつつコンテンツを探す革新的手段を提供することができることを示しました」。
関連記事
- Google、米出版社協会と電子書籍化プロジェクト訴訟で和解
Googleが、図書館の蔵書の電子化は著作権侵害に当たるとして2005年に米出版社協会から提訴された裁判で和解が成立したと発表した。 - Google Book Search裁判:Google、電子書籍関連の集団訴訟棄却を求める
混迷を極めるGoogle Book Search裁判。和解案も合意が得られず、Googleは裁判自体棄却されるべきと反論している。 - Google Book Search裁判:Google、フランス出版業界との和解が成立
Googleは、Google Book Searchが著作権侵害に当たるかどうかで係争中だったフランス出版社協会(SNE)およびフランス文学者協会との間で和解が成立したことを明らかにした。
関連リンク
Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.
(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。