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米国では電子書籍・電子教科書ブームに後押しされて“電子教材”マーケットが活況:1億円近くを稼ぐ学校教師も
電子教材の売買ポータルサイトが教材作成に悩む教師の福音になるかもしれない。
電子書籍・電子教科書ブームが続く米国で、「TeachersPayTeachers.com」という電子教材の売買ポータルサイトがここ数日メディアを騒がせている。
米国では、日本と同様に幼・小・中・高校の教師たちは、帰宅後のプライベート時間を使って教室で配布する小テスト答案や教材を自作している。しかし、昨年辺りから全米的にタブレット機を導入する学校が登場し始めた関係で、それら教材の電子版(PDFやWord形式ファイル)のニーズが急増。それによって注目され始めたのが2006年にニューヨーク市内のある教師が起ち上げたTeachersPayTeachers.comで、教師同士で必要な教材を探し、少額取引するサービスを提供している。
教材の売上で100万ドルを稼ぐ教師も登場し、最近ではEPUB版の電子教科書も登録され始めているという。デジタル世界では、小説作家と学校教師の境界線も、着実に薄れつつあるようだ。
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