日本ペンクラブは、Googleの提案する書籍全文検索サービス「Google ブックス」について、同社との話し合いに応じると10月15日に発表した。
これまで日本ペンクラブは同サービスに関して、日本の著作物における権利保護や出版商慣行の無視、情報流通独占などの面で問題があるとし、強く抗議してきた。
今後の話し合いでは、出版文化への尊重を含めた言論・表現の自由についての基本姿勢や、書籍のスキャニングデータの扱いなどについて、「双方の立場を尊重しつつ実効的な前進が見られるように交渉に応じる用意がある」としている。
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