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一橋大学、図書館コンテンツをiPad向けに電子化して試験提供
一橋大学附属図書館が図書館内のコンテンツをiPad用に電子書籍化し、試験的に公開。電子化したのは図書館の利用案内などで一般的な書籍ではないが、利用者の反応なども見て今後の図書館運営に生かしていくという。
一橋大学附属図書館は、図書館内コンテンツをiPad向けに電子書籍化した「図書館ラボ」を試験的に公開した。電子書籍化したのは図書館の利用案内などで一般的な書籍ではないが、利用者の意見を募りながら今後の図書館運営に生かしていくという。
現在利用可能となっているのは、図書館の使い方を紹介した「利用案内」、OPACの使い方や論文の探し方を説明した「資料検索のコツ」、平成23年度一橋大学附属図書館企画展示の解説や講演録を閲覧できる「読書のかたち」、平成15年度一橋大学附属図書館企画展示を収録した「複式簿記がやってきた!」、図書館ウェブサイト上のコンテンツ「電子リソースポータル」、指示に従って調べ物をすることで図書館の基本的な使い方を学ぶ「ヘルメスくんの調べもの」、ガイダンス資料をまとめた「図書館ガイダンス資料集」の7つ。EPUBやibooksなどのフォーマットで用意しており、館内の貸出用iPadで読めるほか、個人所有のiPadでもWebサイトからファイルをダウンロードすることで閲覧できる。
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