ニュース
Random House、電子書籍専門3レーベルを立ち上げ――ターゲットは自主出版著者か
米大手出版社のRandom Houseは電子出版専門の3レーベル立ち上げることを発表。付随的なサービスを手厚くすることで、著者にアピールしている。
電子出版が一般化しつつある中、米大手出版社のRandom Houseは電子出版専門の3レーベル立ち上げることを発表した。ミステリーとサスペンスに集中する「ALIBI」、SFとファンタジーに集中する「HYDRA」、ヤングアダルトとカレッジ世代のニューアダルト読者層向けの「FLIRT」がその3レーベルだ。同社はすでに電子出版専門でロマンスを扱う「LOVESWEPT」も抱えており、このレーベルも拡大予定だ。
Random Houseは明らかにケアの手厚さを保証することで著者をこれらのレーベルに引きつけようとしている。プレスリリースによると『ベテランの』編集者と『専門の広報担当』がつくという。貴重なマーケティングおよび販売チームのサポートも受けられる。加えて、著者にはカバーデザインが提供され、ソーシャルメディアツールとトレーニングの機会も提供されるという。
Random Houseが著者を見出すために付随的なサービスを明確に強調しなければならないということは、同社の著者からの評判が非常に悪いということではないか。プレスリリースの残りの部分も同じような調子で、自主出版を検討している著者をターゲットにしているようだ。
関連記事
- PenguinとRandom House、経営統合の可能性
PenguinとRandom Houseの経営統合が議論されていることを親会社が正式に認めた。米国史上最大となる出版社の経営統合が図られるかもしれない。 - Random House/Penguin合併話にNews Corporationグループも参戦か
Random HouseとPenguinが提携・合併に向けて協議に入ったが、これにNews Corporationグループも興味を示している。 - 出版社、紙と電子の間の壁を突破
Random House Canadaはオンラインマガジンと電子書籍プラットフォームを立ち上げた。作品を販売し作家を売り込むだけでなく、読者と情報をつなぎ、継続してその関係を維持するのに寄与していけるだろうか。 - Random House TV、書籍をテレビ番組化
米出版大手のRandom HouseがFremantle Mediaと提携し「Random House TV」という新会社を設立。Random Houseが出版した書籍を基に多くの新番組を制作するという流れを作り出そうとしている。
関連リンク
Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.
(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。