2011年に電子書籍販売プラットフォームを立ち上げ、英国市場などで顧客に80万タイトル以上を入手可能にしているBilbaryだが、同社は電子書籍レンタルサービスを早ければ今年中に立ち上げると発表した。
Netflixのような月定額ベースのサービスで限定的な成功を収めるレンタルプラットフォームとは異なり、Bilbaryのユーザーは購読義務を負うことなく個々のタイトルを借りることができる。さらに、貸し出し期間に応じてレンタル料が決まるというモデルにすることで、一学期だけ必要な教科書の貸し出しなどが進む可能性もある。ユーザーからすれば、自分の時間と予算に合わせて柔軟にレンタルできるのがうれしいところだろう。
Taylor & Francisは自社タイトルの多くをレンタルできるようにBilbaryと契約したはじめての出版社の1つだ。学術出版社として、同社は教科書レンタルにより興味を持っているのかもしれない。
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