購入者が商品の値段を決める「言い値販売モデル」(海外ではこれをPay What You Want(PWYW)モデルと呼ぶ)を取り入れた電子書店「言い値書店」が1月30日にオープンした。
開発したのは、各電子書店で販売されている電子書籍の価格を横断的に比較できる「電子書籍サーチ」を運営するfujinyo(藤井正尚)氏。数ある個人出版サービスの中で、言い値書店の特徴は、作品の価格を決めるのは購入者である点。支払う値段は0円〜2000円の間で50円刻みで決めることができ、PayPalのクレジットカード払いで決済する。0円で購入した場合は売り手に(購入者の)ユーザーIDのみ通知される。
販売する作品は、PDF、TXT、EPUB、MOBIのファイル形式でアップロードが可能で、1作品当たりのファイルサイズは50Mバイトまで。有料で購入された場合は、システム利用料として、15%+7円を差し引いた額が作家の利益となる。
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“言い値”でコンテンツをバルク売りするビジネスモデルを電子書籍に適用しようとする動きが起こっている。
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