2012年にリリースされたiPad 3と合わせて専用アプリとしてリリースされたiTunes U。iTunes Uのポータルは名の知れた企業の教育コンテンツと自主出版作品を獲得している。Appleは最近、このサービスが10億ダウンロードを達成し、その60%が米国外からのアクセスだったことを公表した。
iTunes Uは2005年にスタンフォード大学と提携して立ち上げされた。2007年にサービスはさらに拡張され、2012年、専用アプリが誕生した。1200を超える短大と大学、1200を超える幼稚園から高校に至るまでの教育機関が現在サービスを利用しており、ダウンロード数はここ6年で爆発的に増大した。
従来の電子教科書出版企業のみがiTunes Uの教材を開発している訳ではなく、教育機関もその開発に乗り出している。教育機関は最近追加されたブラジル、韓国、トルコ、アラブ首長国連邦を含む30カ国でiTunes Uのコースを作成できる。これらのコースやそのほかの教育コンテンツはiTunes Uアプリを利用して155カ国からアクセスできる。iTunes Uの何千もの個別教材とは別に、App StoreでiOSデバイス向けに7万5千本以上の教育アプリが入手できる。さらに、Mac App Storeの無料iBooks Authorアプリを利用して、執筆者と出版社はアイデアと物語に継続して息を吹き込み、1万冊以上のオリジナルマルチタッチ書籍を世界と共有しつづけている。
「あらゆる教育機関と学生がiTunes Uを利用して実行していることを知ると勇気づけられます」とAppleのインターネットソフトウェア・サービス担当上級副社長、エディ・キュー氏は話す。「iTunes Uで提供されている驚くようなコンテンツを利用して、学生はかつてなかったような方法で学習することができます。25万人以上の学生がiTunes Uのコースを履修しており、教育および学習の方法に驚異的な変化をもたらしています」。
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