PenguinのFirst To Readプログラム、新刊の早期リリースで読者を刺激
作品の紹介に協力してくれる読者に向け、新刊の先行提供などを行うPenguinの「First To Read」プログラムは大きく育つだろうか。
本の発見可能性が打破しがたい障害になりつつあり、それ苦闘しているのはインディー著者だけではない。大手出版社はより独創的な方法で読者に接触する方法を探す必要に迫られている。特に読者がソーシャルメディア上で自分の好きな著者や同様のジャンルの読者と交流することに慣れつつある現在の状況においてはなおさらのことだ。
こうした中、米Penguinは日常的に本を読む人の関心を喚起するために新プログラムを立ち上げた。「First To Read」と名付けられたこのプログラムはソーシャルメディアを利用してタイトルに対する考えなどをシェアしてくれる可能性のある読者に新作を提供することを目的としたものだ。NetGalleyがプロの書評家とブックブロガーに対して行なっていることに、First To Readは小さいながらも不可欠な規模で取り組んでいる。
プログラムのランディングページによると「First To Readは新刊について語り、発見する読者と人々にとっての目的地の1つです。First To Readは新刊が書店に並ぶ前に、Penguinが出版する最高の本を最初に読む機会をメンバーに提供します」という。
このプログラムは興味深い形式になっている。メンバーはサインアップすると、プロファイルを記入し、ソーシャルメディアアカウントを接続し、ランディングページを訪問するなどしてポイントを獲得する。しかし、それぞれの電子ギャラリーでは、あらかじめ決められた部数しか入手できず、今のところそれぞれのタイトルにつき10〜50部となっている。このプレビュー版を受け取る権利の抽選から漏れたメンバーには、それぞれの本の抜粋が入手できる。この抜粋はメンバーがFacebookかTwitterを利用してシェアした誰もが入手できる。
その点に関して、ランダムな抽選というコンセプトは書評活動、書評家のオンラインネットワーク内での影響力などに基づいてアカウントホルダーにあるタイトルを先行して提供するか出版社が選択するNetGalleyと比較して、より公平なサービスといえる。
First To Readは非常に詳細なジャンル区分により、メンバーが好みの本に出会う機会を確実に提供している。例えば、ファンタジージャンルは6種類に分類されている。それによりメンバーがあるジャンルを好まない読者にレビューを提供するのではなく、むしろメンバーが読んだ本のポジティブなフィードバックの確実なシェアに寄与する。
First To Readにサインアップするには、こちらから。
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