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電子書籍、認知度は高いが利用しようと思わない人が大半
クロス・マーケティングが「ビジネス書籍と新しい読書手法に関する調査」の結果を発表。99%の人が電子書籍を知っているにも関わらず、61%は「名前は知っているが利用しようとは思わない」と回答した。
クロス・マーケティングは10月15日、「ビジネス書籍と新しい読書手法に関する調査」の結果を発表した。インターネットリサーチの期間は9月18日〜9月20日で、対象は首都圏(1都3県)および関西圏(2府2県)に住む、直近3カ月間で1冊以上(コミック・雑誌を除く)の書籍を読んだことのある20〜65歳のフルタイム勤務の男女。有効回答数は1200サンプル。
調査結果によると、電子書籍を現在利用している人は全体の15%。99%が電子書籍は知っているにも関わらず、61%は「名前は知っているが利用しようとは思わない」という結果になった。また、紙媒体の書籍の読書冊数が増えた人は全体で20%、本の感想/評価/コメントなどを共有するサービス「ソーシャルリーディング」を利用している人では43%が増えたと回答している。
一方、ソーシャルリーディングに関しての浸透状況は低く、実際に利用している人が6%、認知している人でも13%。電子書籍を利用している人は、ソーシャルリーディングの利用・認知が高い傾向にある。
性別による差では、男性の方が女性よりもビジネス書を読んでいる傾向が高い。ビジネス書の読み進め方としては、40%が「所々を飛ばして読みながら興味のあるところを詳細に読む」「目次を見て興味のあるところだけを読む」と回答した。
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