紙の新聞をほぼ毎日読んでいる人は41%――電子版利用意向は72%:新聞離れは本当に進んでいるのか
ライフメディアが新聞に関する調査を実施。紙の新聞を「ほぼ毎日読んでいる」人は41%、電子版を利用している人の74%は「無料のもの」のみを利用しているという結果になった。
ライフメディアは10月16日、新聞に関する調査結果を発表した。調査期間は10月4日から10月9日。対象は10代から60代の全国男女。有効回答数は1200。
全員を対象にした紙の新聞を読んでいるかとの質問に対しては41%が「ほぼ毎日読んでいる」と回答。ただし、年齢が若いほど読む割合が低く、20代女性では半数が「読んでいない」と回答した。また、読んでいる人の購入方法は85%が「定期購読(自宅)」という結果になった。
新聞を読む人(802人)への「読む理由は何か」との質問に対しては「さまざまな情報・話題が読める」が73%と最も多かった。
新聞を読まない人(398人)への「読まない理由はなにか(複数回答)」との質問に対しては、「インターネットのニュースサイトで十分だから」(50%)「TVのニュースで十分だから」(43%)「価格・購読料が高いから」(37%)となった。
全員を対象にした新聞の電子版の利用についての質問では「現在利用している」と回答したのは6.5%だったが、「無料なら利用したい」(69.8%)「有料でも利用したい」(2%)合わせて「利用したい」との意向を持っている人は71.8%に上った。
現在電子版の新聞を利用している人(78人)にそのサービスは有料か無料か尋ねたところ、「無料のもののみを利用している」人が74.4%だった。
これまで日本では紙の新聞の購読率が高いといわれていたが、全体の3分の1が全く読んでいないことか判明。しかし、この調査結果から、より早く手軽に情報を知りたいと考えている人や、同じ新聞でも電子版で読みたいと考えている人が多いという結果になった。
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