アンテナハウス、電子書籍制作Webサービスをバージョンアップ
電子書籍制作Webサービス「CAS-UB」をバージョンアップ。編集のインタフェース改善と、さまざまな種類の電子書籍を作成するための機能強化を行った。
アンテナハウスは12月16日、電子書籍制作Webサービス「CAS-UB」をバージョンアップ。新バージョンV2.2の正式サービスを開始した。
CAS-UBは、研究者/専門家/編集者などが電子書籍や印刷・製本書籍のためのPDFを簡単に作れるサービス。新バージョンでは編集のインタフェース改善と、さまざまな種類の電子書籍を作成するための機能強化が図られている。
インタフェースについては、CAS記法の対話的入力支援する「マークアップ入力支援ボタン」、マークアップ部分をカラー表示する「マークアップハイライト機能」、ドラッグ&ドロップで記事の構成を編集する「ドラッグ&ドロップ構成編集」を実装。より親しみやすく、使いやすいインタフェースを実現している。
電子書籍作成の機能強化に関しては、EPUB電子書籍の目次作成機能を見直してさまざまな形式の目次(本文と同様のレイアウトができる本文目次、ランドマーク目次)の自動生成機能を追加。また、EPUBのレイアウトを指定するCSSテーマの見直しにより、テーマの作り方を一元化している。さらに、CSSテーマをユーザーが対話的に指定してカスタマイズする機能、参考文献を自動作成する参考文献自動生成機能、EPUBに指定フォントを埋め込んで表現力を高めるフォント埋め込み機能、数式をMathMLやSVGで表現するための機能などが追加となった。
そのほか、EPUB版とPDF版でCAS-UBのユーザーガイドも制作。CAS-UBの機能を用いて編集しているため、書籍の見本にもなるという。
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