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「読みたい」を「読める」に――「Jコミで印刷できるってよHD」が正式スタート
2013年にβ版でテストされていた「Jコミで印刷できるってよ」が「Jコミで印刷できるってよHD」として正式にスタートする。
Jコミは5月16日、プリントオンデマンド(POD)サービス「Jコミで印刷できるってよHD」を正式にスタートさせた。
同サービスは、単行本の1巻は出たけど2巻が出ない、そもそも1巻さえ出ない、などといった読者が読みたくても読めない作品を、PODにより紙の書籍として印刷し、読者の元に届けるというもの。サイズはB6版で、表紙はカラー、本文は全てモノクロとなっている。
2013年11月3日から11月30日までは、β版によるテストが行われていたが、いよいよ本格的にスタートすることになる。対象となるのは、Jコミの「未単行本化作品」カテゴリ内の作品。ただし、希望が多ければカテゴリに入っていないJコミ掲載作品の印刷サービスも検討するという。
Jコミで印刷できるってよHDの特徴
- 作者への印税は価格の50%(価格は印刷費+郵送費の2倍)で、Jコミの取り分はなし。
- 手続き後、約1週間で手元に届く。
- DRMフリーのPDF版が、購入手続き後30分以内に発行される。紙の本が届くまでは電子版で楽しんでもらう。
- 作品によっては、裏表紙に作者のサイン(複製)が入る。
β版からの改善点
- 解像度300dpiのデータを使用し、β版の倍以上の画質を実現することが可能に。
- 背表紙にタイトルと作者名が入るようになった(ただし、製本方法で「ホッチキス綴じ」を選択した場合を除く)。
- 紙の種類と厚さを変更し、より読みやすくなった。
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