帰ってきた「マイコン博士」――シャープMZシリーズの製品カタログが復刻
100年を超えたシャープの歴史で生まれた数々の名機たち。その1つであるMZシリーズのカタログが電子で復刻。しかもブラウザビューワでサクサク読める。
今から36年前、1978年5月にシャープが世に送り出した4ビットマイコンキット「MZ-40K」。後年リリースされるMZ-80KやMZ-2000などにつながっていくMZシリーズの祖に夢中になった方に朗報だ。
シャープの電子書店「GALAPAGOS STORE」は8月8日、シャープ製品カタログ復刻版ページでMZシリーズ「MZ-40K」「MZ-2500」「MZ-1V01」のカタログを電子化、無料配信を開始した。
同ストアの復刻カタログといえばこれまで、X68000 XVI、Zaurusシリーズ、電卓・ポケコン、『それ行け!X1』など当時の貴重なカタログなどを電子化、無料配信しファンを喜ばせてきた。MZ-80シリーズに付属のプログラム言語「BASIC」について解説した取扱説明書も先日電子で復刻されている。
復刻第4弾となるMZシリーズのカタログ配信に合わせ、同ストアで導入が進んでいるブラウザビューワでの閲覧にも対応。配信されている製品カタログすべてがアプリのダウンロードや会員登録なしに、手軽に読むことができるようになっている(高精細な版で読みたい場合はアプリで)。
このMZシリーズは、シャープの部品事業部(当時)から生まれたもの。ビジネス領域では徐々に浸透しつつあったコンピューターを一般の人たちに届けようと製品開発はもちろん、企画/開発者が自らカタログや製品付属のマニュアルも作成したものだ。ギリシア神話に登場するアルゴー船に着想を得たシンボルマーク(アルゴマーク)も、広大なBASICの海をゆく船(製品)にふさわしい。あのころ夢中になったMZシリーズに思いをはせてみるのはどうだろう。
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