楽天グループのKoboは8月26日(現地時間)、電子書籍リーダー端末の新モデルとなる「Kobo Aura H2O」を発表した。10月1日に北米と欧州の幾つかの国々で販売予定で、北米とイギリスでは9月1日から予約注文を受け付ける。希望小売価格は179.99ドル。
やや大きめの6.8インチという画面サイズは同社が2013年にリリースした「Kobo Aura HD」(日本未発売)の流れをくむもの。内蔵ストレージ(4Gバイト)、microSDカードスロットの搭載など基本的なスペックはKobo Aura HDと同じだが、端末の厚さ(9.7ミリ)が2ミリほど薄くなったこと、重さ(233グラム)もわずかに軽量化されたことが違いとして挙げられる。
Kobo Aura H2Oの画面解像度は1430×1080ピクセル。使われている電子ペーパーはE Inkの最新世代となる「Carta」。KoboがCartaを搭載した端末を出すのはこれが初(Amazonは2013年に採用している)。
事前にうわさされていたように、Koboの新端末は防水機能を備えたモデルとなった。粉塵や水の内部侵入を防止するIP67防塵防水構造となっている。
10月1日に発売を開始するのは、カナダ、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、イタリア、スペインで日本は含まれていないが、ほかの国々でも順次販売する意向は示されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Koboの新端末とみられる「Kobo aura H2O」 H2Oはやっぱり防水?
ワコムのデジタルペン対応にも期待したい。 - ワコムのデジタルペンに対応した電子ペーパー端末をNetronixがデモ
13.3インチのE Ink Pearlディスプレイも展示。文教市場への展開も進むか。 - 写真で振り返るKobo端末の軌跡
そろそろKoboも新端末の投入時期にさしかかるころだが、ここで同社のこれまでリリースした電子書籍リーダー端末の軌跡を振り返ってみよう。 - 「世界に通用する電子書籍のビジネスモデルを」――楽天Koboは2014年こう仕掛ける
楽天Koboが出版社・書店向けに開催したカンファレンスで、コンテンツの海外展開における具体的なイメージ、書店連携の次の一手など、今年度Koboが仕掛ける施策のイメージが共有された。