札幌市中央図書館は10月27日、札幌市の図書館の貸出券およびパスワードを持っている人を対象に、電子書籍の貸出サービスを開始した。サービスには、図書館流通センターのTRC-DLが採用されている。
これまで、札幌市の電子書籍貸出サービスは札幌市中央図書館の1階館内のみの利用に制限されていたが、これより札幌市の図書館の貸出券およびパスワードを持っていれば、自宅のPCやスマートフォン、タブレットでも利用可能となる。
利用は、札幌市電子図書館のWebサイトから。貸出可能な電子書籍は約2400冊で、NDC分類や「児童」「郷土資料」「文学」といったジャンルでの絞り込みに対応。「ART BOOK FAIR 2014」「札幌のシティガイド」「札幌再発見」といった特集も用意している。貸出は一度に最大3点まで、貸出期間は7日間(延長可能)で期間が過ぎると自動的に返却される。
関連記事
- 図書館蔵書検索サイト「カーリル」が電子書籍検索サービスを開始、22の図書館と連携
紙の本の検索と同じ使い方で、電子書籍の検索が可能に。 - 山中湖情報創造館で電子書籍貸し出しサービスの実証実験がスタート
日本電子図書館サービス(JDLS)が出版社数十社と協力し、山中湖情報創造館の利用者向けに電子書籍貸し出しサービスの実証実験を開始した。 - 紀伊國屋書店と図書館流通センター、世界標準の書誌データ対応に向けた共同プロジェクトを発足
書誌データを目録規則の国際的なスタンダードになりつつある「RDA」に対応させていく考え。 - オトバンク、公共図書館でオーディオブックをレンタル可能に
今秋以降、大日本印刷の電子図書館ソリューションを導入する公共図書館で順次利用可能に。 - 図書館での電子書籍貸出にまつわる課題
図書館での電子書籍貸し出し。図書館が支払うコストとユーザーの電子書籍に対するマインドセットはうまくバランスさせられるか。海外事例から。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.