年明け1日から、EU圏では電子書籍などデジタルコンテンツのVAT(付加価値税)の税率が、法人登記国ではなく購入国側の税率に準じることになった。これにより、電子書籍のVAT税率が20%と最も高い英国では、多くの作品で大きな値上がりが予想されたが、英The Booksellerサイトによるとそれは避けられたようだ。
Amazon、AppleやKoboなどは、VAT税率が3%のルクセンブルクに法人登記しているため、英国読者にとっては単純に17%相当の値上がりとなるはずだが、作家・出版社・ベンダー側が相当分を値下げすることで、昨年と同価格で納めている模様。
電子書籍ベンダー各社はお互いに価格を監視し合いながら値段調整するため、それも値上げを抑える効果があったようだ。
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