ニューキャストとしずおかオンラインは2月4日、池袋のサンシャインシティで開催中の印刷メディアビジネスの総合イベント「page2015」で、印刷データを簡易にWebコンテンツに変換できるデータ変換サービス「paper-web」の製品デモを公開した。
同サービスは、フリーマガジン『womo』(静岡県内で15万部を発行している)の出版を手掛けるしずおかオンラインのスタッフ間で生まれた「入稿データをより手軽にWebで公開できるようにしたい」との思いから開発されたもの。ニューキャストの「自動組版システム WPS.3」と連携しており、データの取り込みから公開までをすべてWeb上で行うことができる。
紙版の「womo」を読んでいてお店の予約をしたいと思っても、電話をかけたりWebサイトへの接続などが必要になる。アナログからデジタルへというのは、読者にとってストレスになることもある。と、しずおかオンラインのクリエイティブ部部長・志水竜一氏。出版社にとって使いやすい形にしたのも特徴の1つだという。
サービスの提供開始は3月下旬を予定。価格は月額5万円からで、オプションでWebサーバ設定やWebサイト制作、アプリ制作なども請け負うという。
page2015は2月6日まで開催。入場料は1000円(事前にWeb登録すると無料)。展示会だけでなく、セミナーやカンファレンスなどのイベントも開催されている。
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ただし北米のみ。日本での展開は簡単ではなさそうだ。
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