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オランダの中古電子書籍ストア「Tom Kabinet」、裁判所の判断を受け電子透かしを導入
デジタル古書の売買は、それが海賊版などでないことが明らかなら、サービスとしては成り立つことになりそうだ。オランダの判決より。
オランダの電子書籍中古オークションベンチャーのTom Kabinetは2月17日、争っていた裁判の結果を受け、電子透かしシステムを導入した。
同社は2014年、アムステルダム地方裁判所で、コンピュータソフトの中古販売を認めたEU最高裁の判例が電子書籍ファイルにも適用されるかどうかを出版社団体(NUV)と争い、実質的に勝利(編注:判決文では、電子書籍の取引にも過去判例が拡張されるべきとの姿勢が示されたが、海賊版対策の不備も指摘された格好)。
ただ、営業を継続する条件として、中古ファイルが海賊版ではないことを確認しないといけないため、2月から電子透かしシステムを導入し、自社ストアで新規購入されたもの以外は転売できないルールに変更した。
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自由を尊重する国、オランダでの興味深い判断。
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