ニュース
伊藤計劃の『虐殺器官』『ハーモニー』がコミカライズ、『月刊ニュータイプ』5月号から連載
『虐殺器官』は『009 RE:CYBORG』の作画などを担当した麻生我等が、『ハーモニー』は『キャプテン・アース 遊星歯車装置 世界の夢を現す者』などを描いた三巷文が手掛ける。
4月10日発売の『月刊ニュータイプ』(KADOKAWA)5月号で、作家・伊藤計劃の長編小説『虐殺器官』『ハーモニー』のコミカライズ連載がスタートする。3月10日に発売となった4月号では、連載に先駆けてそれぞれのメインキャラクターイラストが公開された。
伊藤さんは原稿執筆中の2009年に34歳で夭折。未完の原稿はその後、作家の円城塔さんが小説『屍者の帝国』として刊行、同作は第31回日本SF大賞で特別賞を、第44回星雲賞で日本長編部門を受賞した。
「虐殺器官」はデビュー作ながらも、SFが読みたい! 2008年版で1位を獲得、第28回日本SF大賞の候補に選出されるなど高く評価された作品。コミカライズ版は、『009 RE:CYBORG』の作画などを担当した麻生我等さんが手掛ける。
「ハーモニー」は、伊藤さんが亡くなったあとに第30回日本SF大賞を受賞した作品。2010年には英訳版が刊行され、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞も受賞している。コミカライズ版は、『キャプテン・アース 遊星歯車装置 世界の夢を現す者』などを描いた三巷文さんが手掛ける。
今回コミカライズされる2作品は、今秋劇場公開が決定。「屍者の帝国」も年内の公開が予定されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
eBookJapanで電子版「屍者の帝国」販売開始
イーブックイニシアティブジャパンが、河出書房新社刊の「屍者の帝国」(伊藤計劃、円城塔著)を電子書籍販売サイト「eBookJapan」で販売開始。
想像は現実の科学を超えるか――第2回日経「星新一賞」の受賞作が決定
一般部門のグランプリは相川啓太さんの『次の満月の夜には』、中学生以下を対象としたジュニア部門は利根悠司さん『回路』となった。
SF作家・平井和正さん死去 「幻魔大戦」「8マン」など
クラブサンデーでは新作「幻魔大戦 Rebirth」も連載中でした。
SF絵師・小松崎茂のデビュー作『機械化』が復刻 記念の展覧会も開催
プラモデルの箱絵などで子どもたちの心をわしづかみにした小松崎茂のデビュー作 国防科学技術雑誌『機械化』が、『機械化 小松崎茂の超兵器図解』として10月20日に発売。
円城塔氏、米国のSF文学賞で特別賞を受賞
円城塔氏の小説『Self-Reference ENGINE』の英訳版が、「フィリップ・K・ディック賞」の特別賞に選ばれた。同賞の受賞は2011年の伊藤計劃氏に次いで2人目となる。

