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SmartEbook子会社が事業転換、ストア型からセルフパブリッシング型のサービスへ
電子書店型の販売サービスから転換し、投稿型の電子書籍販売サイトで収益を立てる計画。
SmartEbook.comは3月19日、連結子会社フォーサイドブックの新規事業として「“漫画”電子書籍出版・販売プラットフォーム」と「スマートフォン向けアプリケーション開発支援プラットフォーム」の提供開始を発表した。
これまで手掛けていたストア型の配信サービスから転換し、作品を簡単に電子書籍化して販売できるPC/スマートフォン向けの「投稿型 電子書籍販売サイト」を新設する。作者には、販売実績に応じた印税を支払う。読者は会員登録により作品を閲覧でき、同社のコンテンツ共有システムを活用した「回し読み」もできるようにするという。将来的には協力パートナー企業などと提携し、紙の書籍として印刷製本できる機能やサービスの多言語化なども目指す。
また、同社が「au スマートパス」向けに配信中の「スマホ最適化 Plus」「いびきレコーダ Pro」「ニート勇者」「Destroy Gunners SP」などで培った販売ノウハウを生かし、一般ユーザーから募集した新規アプリ企画を基にしてアプリを開発し、さまざまなアプリマーケットに配信するといったサービスも展開していく。
新規事業開始に伴い、SmartEbook.comは初期開発費として2億1800万円、運用費として3億900万円の特別支出を決定している。なお、フォーサイドブックは4月1日付けで商号を「株式会社モビぶっく」へと変更するとしている。
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スマートフォン対応への対応や読者コメントなどのフィードバックをはじめ、人気作品のランキングや作家同士のフォローも行えるようになった。
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