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大宅壮一ノンフィクション賞、書籍部門に須田桃子『捏造の科学者 STAP細胞事件』
雑誌部門では、安田浩一の「ルポ 外国人『隷属』労働者」が選ばれた。記事中の書影クリックで試し読みできます。
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4月7日、第46回「大宅壮一ノンフィクション賞」の選考会が東京都内で開催され、書籍部門に毎日新聞記者・須田桃子さんの『捏造の科学者 STAP細胞事件』が、雑誌部門にジャーナリスト・安田浩一さんの「ルポ 外国人『隷属』労働者」が選ばれた。
同賞は、ジャーナリスト/ノンフィクション作家・大宅壮一さんの業績をたたえて1970年に創設。開催年の前年に発表された作品が対象で、第44回までは書籍のみだったが、第45回からは雑誌も対象となり2部門制となっている。
賞金は各部門とも100万円で、贈呈式は6月中旬を予定している。
第46回大宅壮一ノンフィクション賞ノミネート作品
書籍部門
『ひみつの王国 ―評伝 石井桃子』(尾崎真理子)
『謝るなら、いつでもおいで』(川名壮志)
『捏造の科学者 STAP細胞事件』(須田桃子)
雑誌部門
「朝日新聞『吉田調書』スクープは従軍慰安婦虚報と同じだ」(門田隆将/『週刊ポスト』14年6月20日号)
「実録 ソニー追い出し部屋 (1)〜(18)」(清武英利/(『FACTA』 13年10月号〜15年3月号)
「ASKA逮捕!」(中村竜太郎/『週刊文春』14年5月29日号)
「籾井新会長の暴走が始まる NHKvs官邸 メディアの死」(森功/『文藝春秋』14年4月号)
「ルポ 外国人『隷属』労働者」(安田浩一/『G2』vol.17)
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