ニュース
“詩壇の芥川賞” H氏賞に岡本啓『グラフィティ』、現代詩人賞には八木忠栄『雪、おんおん』
『グラフィティ』は第20回「中原中也賞」を、『雪、おんおん』は第30回「詩歌文学館賞」をそれぞれ受賞している。
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
日本現代詩人会は3月7日、第65回「H氏賞」と第33回「現代詩人賞 」の受賞作品を発表。H氏賞には岡本啓さんの『グラフィティ』(思潮社)が、現代詩人賞には八木忠栄さんの『雪、おんおん』(思潮社)が選出された。
H氏賞は、機械メーカー・協栄産業の創業者である平澤貞二郎さんの基金により1950年に創設された詩の新人賞。プロレタリア詩人でもあった平澤さんが匿名を強く希望したため、「Hirasawa」の頭文字「H」を冠しH氏賞と名付けられた。“詩壇の芥川賞”ともいわれる。現代詩人賞は1983年に創設され、現代詩集を対象に中堅以上の詩人に与えられる賞。
各賞には賞金として50万円が贈られる。贈呈式は6月7日、東京・千代田区のホテルメトロポリタン・エドモントで開催予定。なお、岡本さんの「グラフィティ」は第20回「中原中也賞」、八木さんの「雪、おんおん」は第30回「詩歌文学館賞」の受賞も決まっている。
関連記事
- 想像は現実の科学を超えるか――第2回日経「星新一賞」の受賞作が決定
一般部門のグランプリは相川啓太さんの『次の満月の夜には』、中学生以下を対象としたジュニア部門は利根悠司さん『回路』となった。 - 第49回吉川英治文学賞に逢坂剛『平蔵狩り』、2016年には新賞創設も
第36回吉川英治文学新人賞には西條奈加『まるまるの毬(いが)』、第49回吉川英治文化賞には、遠藤尚次、野口義弘、日置英剛、日吉フミコがそれぞれ選ばれた。 - 第17回「大藪春彦賞」に青山文平『鬼はもとより』、月村了衛『コルトM1851残月』
選考委員は、大沢在昌、今野敏、馳星周、藤田宜永の4名。 - 詩と短編を集中的に取り上げるAmazonのDay Oneレーベル
Amazonの出版部門として複数のレーベルを持つAmazon Publishingだが、新たな方向性は「Day One」に見て取れるのかもしれない。 - 銀の鈴社、児童書・絵本・詩集専門の電子書店をオープン
やなせたかし、谷川俊太郎、橋立悦子など名作300作品のラインアップでスタート。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.