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第49回吉川英治文学賞に逢坂剛『平蔵狩り』、2016年には新賞創設も
第36回吉川英治文学新人賞には西條奈加『まるまるの毬(いが)』、第49回吉川英治文化賞には、遠藤尚次、野口義弘、日置英剛、日吉フミコがそれぞれ選ばれた。
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吉川英治国民文化振興会は3月3日、吉川英治文学賞など3賞の受賞者を発表した。第49回「吉川英治文学賞」には『平蔵狩り』(逢坂剛/文藝春秋)が、第36回「吉川英治文学新人賞」には『まるまるの毬(いが)』(西條奈加/講談社)が選ばれた。
第49回「吉川英治文化賞」には、シベリア抑留者の遺骨収集を20年以上続けたとして遠藤尚次さんが、非行少年・少女の雇用を20年以上にわたって続けたとして野口義弘さんが、『新・国史大年表』を半世紀にわたって執筆、編集したとして日置英剛さんが、水俣病患者の被害者支援組織を立ち上げ、47年にわたって戦ったとして日吉フミコさんがそれぞれ選ばれた。
逢坂さんには賞牌と副賞の300万円が、西條さんには賞牌と副賞100万円が、吉川英治文化賞受賞者の4名にはそれぞれ賞牌と副賞100万円が贈られる。贈呈式は4月10日、東京都内で開催予定。
また吉川英治国民文化振興会は、吉川英治文学賞・吉川英治文化賞が第50回を迎える2016年に、シリーズものの大衆文学を顕彰する「吉川英治文庫賞」を創設すると発表している。
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