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集英社が「渡辺淳一文学賞」を創設、選考委員に浅田次郎など
2016年3月下旬に第1回選考会を、2016年5月下旬に贈呈式を実施予定。大賞受賞者には正賞の記念品と副賞として賞金200万円が贈られる。
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集英社は4月23日、2014年4月に亡くなった医学博士・渡辺淳一さんの功績をたたえるため、新たな文学賞「渡辺淳一文学賞」を創設した。
渡辺淳一さんは、1970年に『光と影』で直木賞、1980年に『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞を受賞、2003年には紫綬褒章を受賞するなど、数々の輝かしい受賞歴を持つ。渡辺淳一文学賞では、純文学・大衆文学の枠を超えた、人間心理に深く迫る豊潤な物語性を持った小説作品を顕彰するという。
第1回では、2015年1月〜2015年12月刊行の日本語で書かれた小説単行本と単行本未刊行の文庫が対象。選考委員は浅田次郎さん、小池真理子さん、高樹のぶ子さん(高は旧字)、宮本輝さんの4名が務め、2016年3月下旬に第1回選考会を、2016年5月下旬に贈呈式を実施する予定だ。受賞作品の発表は『すばる』『小説すばる』誌面で行われる。大賞受賞者には正賞の記念品と副賞として賞金200万円が贈られる。
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