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東大図書館とKCCS、次世代ハイブリッド図書館実現へ向けた実証実験を開始:伝統とデジタル技術の融合
新図書館計画の第2段階として電子書籍の学術的利活用方法の検証を進める。
東京大学附属図書館と京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は5月13日、次世代ハイブリッド図書館の実現に向けた実証実験の開始を発表した。
東京大学本郷キャンパスでは、総合図書館前広場の地下に300万冊を収容可能な新館を建設し、伝統ある本館は外観を保存しつつ内部を全面改修する「新図書館計画」が進行中。図書館の伝統と電子図書館を融合させた次世代ハイブリッド図書館の実現も計画している。
KCCSは2013年10月から同社の電子書籍ソリューション「BookLooper」を活用して同計画を支援。電子学術書への書き込みや読書体験の共有、電子学術書と外部知識との連携などの仕組みを提供している。
今回の実証実験は計画の第2段階で、東京大学附属図書館が独自に電子化した書籍や、国立国会図書館近代デジタルライブラリーをはじめとしたデジタルアーカイブといった再利用可能コンテンツ、学術電子書籍などを連携させた電子書籍の学術的利活用方法を検証。文学作品の作者が読んできた書籍などを有機的に結びつけることで作品創造のプロセスを追体験できるような読書空間を構築するなど、電子コンテンツの拡充や関連情報のネットワーク化に取り組んでいく。
5月20日〜5月22日に東京ビッグサイトで開催される「第6回 教育ITソリューションEXPO」の京セラ丸善システムインテグレーションブースでは今回の取り組みに関連した出展を行う予定。
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