東京・六本木の国立新美術館で6月24日、1989年から現在までの25年間に登場したマンガ、アニメ、ゲームに焦点を当てた企画展「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」が開幕する。期間は8月31日まで。
同展はテーマごと8章に分けられており、プロローグとなる第1章では、1989年以降に誕生したヒーロー、ヒロインとともに熱気あふれるマンガ、アニメ、ゲームを紹介。第2章では3次元CGなどのデジタル映像技術を駆使した作品を、第3章ではネット社会を背景に、新たな創作プロセスの中で生み出された作品を紹介していく。
このほかにも、キャラクターに注目した章や、日常と非日常をテーマとした章、実社会と関連した作品を紹介する章を設けるほか、最終章では、そういった作品を生み出すクリエイターの技術にも迫る。今後は、兵庫県立美術館にも巡回する予定。期間は9月19日〜11月23日。
会場では、企画展の開催に合わせて『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム from 1989』(中野晴行|氷川竜介|さやわか 他/国書刊行会)と題した書籍を販売。マンガ、アニメ、ゲームの3ジャンルについての専門的な論考や、時代ごとの代表作、年表などを収録している。価格は2315円(税別)。
ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム
会場:国立新美術館 企画展示室1E
開催期間:6月24日〜8月31日
開館時間:午前10時〜午後6時(金曜日は午後8時、入場は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜日
観覧料:一般1000円、大学生500円、高校生・18歳未満(学生証または年齢の分かるものが必要)・障害者手帳を持参の人(付添1人を含む)は入場無料
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