楽天は8月19日、フランスのNGO「市民の絆」(Secours Populaire Francais、以下SPF)とともに、フランス国内の子どもたちを対象とした包括的な支援活動を実施することに合意。第1弾として今秋、これまで日本国内で展開してきた車両型移動図書館「楽天いどうとしょかん」をフランスでも実施する。海外での展開はこれが初。
楽天いどうとしょかんは、東日本大震災で被災した子どもたちへの教育振興と復興支援を目的に2012年12月21日に運行を開始。当初は福島県を巡回していたが、その後活動地域を拡大、岐阜、島根、群馬でも巡回活動を行っていた。
2014年9月にはパリで開催された東北復興支援イベントにも楽天いどうとしょかんを出展。その後も子どもを対象とした共同事業の可能性についてSPFと協議を続け、今回の合意に至ったという。
フランスでの運行地域は、識字率の低い子どもが多い傾向にあるフランス北部のノール県を予定。幼児から中学生を対象とした絵本や児童書などの書籍に加え、フランス語に翻訳された日本の絵本やマンガなど約2000冊の本と、5台の電子書籍リーダー端末を搭載し、フランスの地を巡回する。
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館内2カ所に設置してあるiPadや、持参したスマートフォン/タブレットなどを使い、名作文学や絵本、コミックなどを閲覧できる。
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